2014年7月の失語症の症状

退院してから1年(2013年7月~2014年7月)の失語症の症状を書いて見ます。友人が言うには、2013年7月より言語機能は全体的に上がった模様です。しかし、慣れた人でも、日常会話を話せる訳ではありません。

■話す

  • ST(言語聴覚士)の練習で単語は話せたが、簡単な文以外は話せない(相槌以外の簡単な文:“昼飯を食いに行こう”、“明日、会議をやるよ”等)
  • 慣れた人だけに単語と簡単な1~2文は話せるが、慣れてない人になると緊張して話せない
  • “てにをは”が合ってない(例えば、「会社は休み?」が「会社に休み?」と話す)
  • 考えている事と言っている事がバラバラで困った(例えば、“やる”と“やらない”が間違ったり、私が相手の言葉につられてしまい、わけわからなくなった)
  • 仮名1文字や知らない言葉(例えばロシア人の名前)が喋れない
  • 数字や日付は分かっているのだが喋れない(“読む”、“書く”だけ)
  • 相槌を打っている言葉は正常だが、一部の単語は、たどたどしい言葉になる
  • 同じ単語が言えなかったり言えたりする(例えば、“鳥居”、“門松”等)
  • 私が話した言葉が同じ言葉が続く(例えば「どこに住んでるの?」と聞かれれば私は「埼玉県に住んでいる」と答えて、続けざまに「どこ駅?」と聞かれれば私は「埼玉県です」と答える)  ※私自身では、わからない

■聞く

  • 言葉で聞くと日付・数値(特に電話番号)が分からなくなってしまう(メール等で書いた物は分かる)
  • 例えば、友人が東京近郊に住んでいる人なら誰でもわかる「練馬に住んでいる」と言ったら、私は「ねりま…?」と意味不明になっている(多分、漢字が浮かんでこないので、この様になっている)
  • 上記のパターンは地名だが、身の回り品や仕事の話しになると意味がわからなくなる(2013年7月と比べて少なくなった)
  • テレビのニュース番組を見てるとスポーツ等の簡単な話しはわかるけど経済や政治の難しい話になると全くわからない
  • 例えば、スーパーのレジで合計が何千円、何百円ぐらいまで言っている事が判った(750円だと1,000円出せばお釣りが貰える)
  • 難しい話や人の会話が続くとわからなくなる

■読む

  • 言葉が詰まるが、ある程度、読むことが出来た(知らない言葉が理解出来ない)
  • マンガが読めて、ホームページは多少読めたが、雑誌は読めなかった
  • 洋画の字幕が追いついて行かない

■書く

  • 60~90倍掛かった(頭の中の文字が浮かばない)
  • 「ひらがな カタカナ 50音表」を使った
  • “書く”ことは、単語か短い文だけで文章にならない(例えば、”~と思ったんですが”等が書けない)
  • 書き間違えが多い。特に漢字の間違い(“へん”と“つくり”が間違ったり“つくり”の部分が間違ったりする)が多い

当時は、イライラしていたし、一向に話せなくて愕然としていました。
そんな時に、2013年3月頃、私の中で障害を怖がらないと言う約束があったので(娘の言葉 参照)守って行きました。

今でも、考える時はありますよ。悔しいなと言うことがありますよ。
でも、障害の怖さではなくて、どう考えるのか?どう言えば良かったのか?を前向き考える様になりました。
やれば出来るんですね 笑。